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正ピッチプロペラ
エンジンやモーターのシャフト軸は正面から見たときに、通常左回転します。時計の針の動きと反対方向に回転します。この左回転方向に回転することで推力が得られるようにプロペラブレードにひねりが付いたものを正ピッチ(あるいは正転、正回転)プロペラと呼びます。
エンジンや機体を引っ張ってゆくように推力が出るのでトラクタータイプとも呼ばれます。
そのほかには反時計回り、CCW(カウンタークロックワイズ)と呼ばれることもあります。
逆ピッチプロペラ
これに対して時計の針と同じ右回転することで推力が得られるようにひねりが付けられたプロペラを逆ピッチ(あるいは逆回転)プロペラと呼びます。モーターは反時計回りにも時計回りにも回転させることができるため、反時計回り(左回転)に回転するモーターに正ピッチペラを使い、また時計回り(右回転)に回転するモーターに逆ピッチプロペラを双発飛行機に使えば、お互いの反動トルクを打ち消し合い、安定した飛行が期待できます。
またドローンはこの反動トルクの打ち消し合いを応用して4個のモーターのうち2個の反時計回りのモーターに正ピッチペラを装着し、2個の時計回りのモーターに逆ピッチペラを装着して、それらを対角線に配置することで一方方向にドローンが回転してしまうことを阻止しています。
なお田んぼの除草剤散布に使われるエンジンプロペラボートなどには、この逆ピッチペラをエンジンに取り付け(実際には逆ピッチプロペラを裏返して装着するが)、プロペラでボートを押すように推進するのでプッシャータイプと呼ぶこともあります。
そのほか時計回り、CW(クロックワイズ)あるいはR/P(リバースピッチ)などと呼ぶことがあります。
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