100g未満ではどのような機材が必要なのかを考えたときに、なるべく国内で購入できる機体や部材でできれば安心かつ楽かと思い、色々調べた結果、最初にゴム動力飛行機で有名なユニオンモデル(スタジオミド)から出ているRC飛行機「スカイチャレンジャー」を100g未満のRC電動飛行機として作って飛ばしてみることにしました。

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これがキットの箱です。完成した写真からも上手に作られていていかにも軽い感じが伝わってきます。
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これが僕が実際に作った機体です。キットの写真とはかなり違い精悍さはなく、どこかよれよれな感じが出ていますね。
OKの2セル250mAhを含めた完成重量は77gでした。念のためにランディングギアを取り付けなかったのですが、これならランディングギアを付けても問題なかったと思っています。メーカーの仕様を確認するとスパン510ミリ、全長470ミリ、機体だけの生地完重量は25g!!だそうです。そんな軽量レベルにできるかどうか自信もありませんでしたが、とりあえず製作開始。主翼と尾翼は、付属の紙を適当に切って100円ショップで買った障子紙貼り用のでんぷんのりを少し水で薄め、小さな刷毛でリブや竹ひご部分に塗り、なんとか紙張りを終了させました。あまりの久しぶりの紙張り作業のため、まあひいき目に見ても惨憺たる出来です。
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バッテリー位置は胴体下このあたりで重心位置と合致しました。単純にマジックテープで固定しています。主翼を前後に動かして重心位置を定めてから主翼を接着するという構造なので非常に楽でした。またDualSkyのアンプ付きブラシレスモーターXM2202RTR-24(KV1700)のアンプからのコネクターもちょうどJSTミニだったので付け替える必要がなく便利でした。
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モーターはDualSky XM2202RTR-24(1700KV)というアンプ一体型のブラシレスモーター(16g)を使用しました。ペラはGEMFANの5030(5x3)(直径約128ミリ)をゴム止めにしています。個人的にはこのゴム止めが好きでなく、いつか機会があればなんとかプロペラアダプターをつけられるように改造してみたいと思っています。アンプの基板から後ろ側へ部材が飛び出ているので厚めのプラスチックのワッシャーをはさんで、機首に接着した2ミリ厚のべニアに固定しています。実際に2セルで回してみたところ非常に静かでちょっと予想外でした。Skychallenger4
エレベーターリンケージの様子です。付属のプラパーツを使っています。
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ラダーのリンケージも同じです。エレベーターのヒンジテープはセロテープを貼っただけです。
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サーボはOKのTS-D0602の2.9gサーボを胴体内側左右に木工ボンドで張り付けています。アームを胴体横から出してエレベーター、ラダーと付属のピアノ線でリンケージしています。左側に縦に搭載しているのはフタバ受信機R3104SB(4.8g)です。この受信機はS-BUSサーボも使えますが、通常のPWMサーボをアンプを含めて4チャンネル分使えるので現行各社から発売されている超小型軽量サーボを使う上では非常に便利です。
バッテリーを含めた完成重量77gは特に機体を軽く軽く作ろうとした結果ではなく、むしろ木工ボンドを多用し、ノーズにべニアを張り付けたり重量を気にせずつくったのでどうなるかと思いましたが結果OKでした。昔のゴム動力飛行機の延長線のような感じで作っていて懐かしくなっていました。

微風の日曜日に近くの公園で初飛行にチャレンジ。最初に芝生の上でモーターを回さず風上に向かって手投げの滑空テストをしてみました。意外にふわっと3-4メートル飛んで、ちょっとエレベーターを引くとうまく着陸してくれたので気をよくして2回目はモーターを回して少し手で機体を押し出してみたところ、なんと簡単に上空へ上がってゆきました。頭も上げず素直にじわーっと上昇していきました。スロットルは60%くらいで十分。ほんとに静かに飛んでいました。10周ほど大きくターンを繰り返してから、少しスロットルを緩めて高度を下げ、目線より少し高いくらいの高度でしばらく公園の中を周回飛行、再度スロットルを上げて上空へ。何度かターンを繰り返してからスロットルを下げて高度を落とし、風上に向けて着陸態勢に入れました。エンコンスティックを徐々に下げ、ラダーで向きを合わせ最後にちょっとだけエレベーターを引いてやると芝生の上にふんわり着陸。この間10分ほど。飛ばす前は果たしてどうなるかと心臓がバクバクしましたが、かなりほっとしました。モーター音もあまりに静かで、個人的に年も取ったこともありこの一回の飛行でも十分に満足しました。下手な工作も紙張りも今となっては問題がなかったようで、うまく飛んでくれました。みなさんもぜひ作って飛ばしてみてはいかがでしょうか。