実際に作って飛ばしてみて、やっぱり驚きました。低速でも失速しにくく、エルロン練習機としてもまたシミュレーターで練習した後の初めての機体としても決して戸惑うことのないお勧めの機体だと実感しました。また主翼や尾翼のユニークな取り付け構造にも驚かされました。基本的に高翼タイプ、肩翼タイプ、低翼タイプも同じなのでここでは肩翼を中心に話をして行きたいと思います。
左右の主翼はカーボンカンザシと後部のアライメントピンで位置決めされます。
カーボンカンザシの後ろに開けられた穴に主翼からの突起部が挿入されます。
4本のビスで固定されたその背後にあるボックスがストッパー装置になっています。
この突起部がストッパーに固定される構造になっています。
実際にエルロンサーボ用のケーブルを接続して主翼を差し込んでみます。
パチンという音とともにストッパーに突起部が固定されて抜けなくなりました。
外すときは胴体側にあるラチェットのような白い小さなスライダーを後ろに下げます。
エレベーターサーボ、ラダーサーボも胴体中央部に搭載済みでリンケージも終わっています。
エレベーターも左右2分割で、やはりカーボンカンザシとアライメントピンで位置決めされ、
実際の固定は上の写真の歯車のように見えるプラスチック板を指で回して胴体中央部にねじ込んでゆく構造になっています。写真の後ろの部分がエレベーターの可動翼部分でアルミピンが見えます。このピンが胴体後部に仕組まれたリンケージロッド穴に直接差し込まれ、ホーンなどを接着する必要もありません。
実際に水平尾翼を差し込んでみます。中央の歯車を指で回すと締まってゆきます。
同時に可動翼に取り付けられたアルミピンがリンケージ穴(黒のプラスチック)に差し込まれます。
きっちり歯車を指できっちり閉めれば取り付け完了です
また水平尾翼を取り付ける胴体側は、やはりプラスチックの成形品で簡単に迎角の変更ができるようになっています。2本のボルトを緩めるとカーボンカンザシを軸に上下に動かすことができます。機体のアップ癖やダウン癖はこの調整で行うことができます。重心位置が合っているにもかかわらず、上空でモーターを止めた時に自然にグライドして柔らかな角度で降下せず、頭を上げたりまた急激に頭を下げたりするような場合はこの水平尾翼の迎角を変更することで調整可能です。練習機とは思えない構造になっています。
通常は上の写真のように水平にして固定します。これでテストしてみることが必要です。これまでのテストではこの水平状態で頭上げも頭下げもなく、いわゆる「癖の無い」機体になっていましたのでご安心ください。次回はエルロン、エレベーター、ラダーのリンケージ機構についてと受信機やモーターの取り付けなどを説明してゆきたいと思います。
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