リポは過充電過放電に極めて弱く、パック内の各セルの電圧のバラツキがその後の充電や放電に関して多くのトラブルを起こす要因となっていたことはかなり前から指摘されていました。この電圧のバラツキをマイクロプロセッサー制御によってバランスさせようというアイデアがフライトパワー社によって実際に商品化されました。アイデア的には最低の電圧のセルを選び出しそのセルに合わせてほかのセルも電圧を下げてしまおうといういわばマルチ放電器のようなものです。しかしひとつのセルを放電している間に他のセルも微弱ではありますがばらばらなスピードで自然放電するので、絶えず各セルの電圧を見張ってバランスをとることが必要になるのです。このためにマイクロプロセッサを使って各セルの電圧を合わせるといったデバイスが出現したわけです。実際に使ってみたところこんな結果になりました。パワーバランサー1パワーバランサー2
テストに使ったリポはフライトパワー4セル5000ミリ(4S2P)そしてバランサーは同じくフライトパワー社のステイ・バランス・モジュールです。インストラクションにしたがって充電の前にバッテリーに装着されているコネクターをバランサーの端子に差し込みます。そうすると横に並んだグリーンのうち4つのランプがいっせいに点灯しました。一旦消えてから、右端からセル数をカウントするごとく右からひとつずつ点灯しては消えて行き、4個目が点灯して消灯しました。これで4セルパックであることを確認したようです。そして上のほうに1個だけ離れているグリーンのランプが点滅を始めます。その瞬間バランスの崩れたセルのランプが2つ光りました。2-3分ほどほうっておくと完全にランプが消えてバランスしていました。(この時間はパックによってはかなり長くなります。電圧が大きく崩れているものの場合、自分の経験では6時間ちかくたってからバランスしたものもありました)そこで早速バランサーを装着したまま充電器シュルツエ330dで充電を開始しました。1時間少しで充電が終わったのですが、充電が終わる10分くらい前からすべてのランプが点灯してしまい、バランスが崩れていることを示していました。そのまま充電は終了し330dはFullとなっています。バランサーをそのまま装着してバランスをとらせることにしました。15分ほど放置しておくとランプが消えたりまた点灯したりしながら最終的にすべてのランプが消えてバランスが取れたようです。これで安心して使うことが出来ます。今まではこのバランサーが無かったので各セルの電圧が崩れたまま使用していたわけです。もちろん飛行場などでは時間がかかって大変なので毎回このバランスをとる必要は無いと思いますが、何回か使用したらバランサーで電圧を合わせる作業を行ったほうがより安全にリポを使えると思います。どんどんこういった安全のためのデバイスが出てくることは大歓迎です。(ちなみにサンダーパワー社から発売されたセルバランサーも同一のアイデアを商品化したものです。)