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胴体の背中からモーターがせり出してペラが回り、モーターをカットするとスルスルと背中に収納される例のリトラクト式モーターパイロングライダーはメカ好きにはたまらない魅力ですが、高級品が多くパイロンユニットだけで10万以上もするのではなかなか大変です。どこかに手頃で、初心者にも設定などで苦にならないようなものがないかなーと探していたら、結局昔から出ていたSTモデルのDG1000に行き着きました。材質もEPOで多少の粗い着陸でも折れたりしません。その上モーター、アンプ、サーボもすべて搭載済みで、さらにリトラクト・モーター・パイロン・システムももちろん基本設定済みなので、6ch受信機3S1300mAhリポバッテリーがあれば短時間で仕上げることができます。簡単に製作の過程を説明させていただきます。接着剤は必要ありません、プラスドライバー1本あれば基本組み立ては終了します。
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箱から胴体を取り出して保護カバーを外すと、リトラクト式モーターパイロンが7X5ペラを上にして胴体背中にくみあがった状態で収納されています。パイロンドアはこの状態ではきっちり閉まりませんが、きっと電気を入れると完全に収納された後、このドアもきっかり閉まると信じます。

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キャノピーを開けるとすでにエレベーターサーボとラダーサーボが搭載され、さらにリトラクトパイロンシステム用のミキサーボードも搭載されています。

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まずエレベーターホーンにZ型に曲げられたロッドを差し込みます。このロッドはすでにサーボと連結されています。

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エレベーターの固定は付属M3ボルトで行います。ボルトの左右にある突起を下のラダー上部の穴に合わせてきっちり固定します。しかし締め過ぎは危険ですので、ゆっくりドライバーで締めてゆき、ある程度きつくなったらいったん止めて固定具合を確認してください。金属ボルト対ナイロンの受けですから、ちょっと締めすぎるとナイロン側のねじ山が崩れますので気を付けてください。

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ラダーリンケージは工場で終了していますので、これ以上の工作はありません。

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続いて主翼にカンザシを差し込みます。裏表を確認してゆっくり差し込んでください。主翼の中にすでにカーボンパイプが装着されており、そのカーボンパイプはインナーパイプで、カンザシ側がアウターパイプになっています。カンザシ側のアウターパイプで主翼側のインナーパイプを包み込むように差し込み、写真左の穴にボルト頭が見えたら、+ドライバーで締め付けます。これによってアウターパイプがインナーパイプを締め付けることとなり、抜けなくなります。ここでも締めすぎには十分注意してください。

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その主翼を胴体にさしこみます。エルロンサーボケーブルは中央の穴から引っ張り出し、前部のメカ室に出しておきます。

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もう一方の主翼も同様に差し込み、カンザシのボルトを締め付けで完成です。ちなみに重心位置はこの2つの穴の中央くらいになります。つまりカーボンカンザシのセンターということになります。

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バッテリーは3セル1300程度のものを使います。たまたまTurnigyの3S1300があったので使いましたが、コネクターがすでにXT60がつけられています。ただ機体側のアンプにはDEANSなので、変換コネクターを作ろうと思っています。このバッテリーを載せて、さっきの位置に左右の人差指を差し入れ機体を持ち上げてみると、明らかに後ろ重です。すでに先端には錘が接着されていますが足りないようです。そこで15gの板鉛を先端においてみるとややというかわずかに前重になりました。最初は多少前重が安全と思いますのでこれで行きます。ところでここまでは1時間程度で終了しました。

次回はいよいよ受信機を搭載してリトラクトも動かしてみたいと思います。