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ドイツ、バート・ノイエンアールで開かれたJet Power 2012の帰りにHackerさんの会社にお邪魔しました。その際JETIからリリースされたばかりのDC-16プロポが購入できないか聞いてみたところ、製品自体の生産量が非常に少ないうえMode1は全くないとのことでしたが、おそらくサポート用に残しておいたものではないかと思うのですがそれを分けてもらえることになりました。物が足りないためハッカーさん自身もまだ持っていないという話でしたので恐縮しましたが、せっかくの好意を受けることにして日本にもって帰ることができました。2.4Ghzの16チャンネルシステムでFHSS方式です。但し出力が100mWのため正式にはこのままでは日本で使用することが出来ません。しかしデザインもすばらしくまた機能的にも大いに興味がありましたので、これから勉強させてもらうつもりです。
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アルミケースを開けると送信機がこのように収納されていました。左上には9chの受信機が見えます。幅27センチ、高さ18センチ、厚みが4センチ、そして長いスティックなので当然トレーと専用ストラップがないと実際の飛行には使えません。ちなみに重量は1.5kgです。バックライト付ディスプレイは3.8インチ(320X240ピクセル)でかなりクリアです。

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内蔵バッテリーは3.6v3200mAhのリチウムイオンです。専用ACアダプターとミニUSB端子からも充電が可能です。当然ながらこのミニUSB端子はPCへの接続が可能で、ファームウエアのアップデートをはじめ、データの送り迎えなどさまざまな用途に対応しています。また4GBのSDカードも内蔵されており、おそらく裏蓋を開けて差し替えることも出来るのではないでしょうか?まだそこまでいっていないので詳細は不明です。

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早速付属の9ch受信機をバインドさせてパラメータ設定にチャレンジしてみました。現在のところドイツ語のマニュアルしかありませんが、画面は英語に設定変更してありました。オーディオ機能がついているので警告メッセージなどを再生してみたところ、女性の声で「バッテリー電圧が低いです」などとドイツ語で警告してくれます。ものすごい種類のメッセージが中にストアされているようです。英語でのメッセージに切り替えようとしていますがまだ理解できていないため出てきません。ただ英語のメッセージはおじさんの声らしいのでドイツ語でもいいかと思っています。いずれにしても少し触っただけですがなにやらかなり奥深く、相当高いレベルの設定や調整ができそうでいやはやたいへんなものであることだけはわかりました。

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今回ドイツではいろいろなものをサンプルあるいは自分で使うものとして購入しましたが、その中でも新製品は上記のJETI DC-16プロポと写真のPowerBox飛行機専用3軸ジャイロシステムです。Jet Powerの会場にあったPowerBoxのブースで入手しました。GPSセンサーも同梱されており、かなりの高級品です。といっても399ユーロ(VAT19%含む)なのでめちゃくちゃというわけでもないですが。動作するシステムは現在のところDSM2、DSMX、MPX、HOTT、S-Bus、JETIのみのため日本ではフタバのS-Busシステムだけが対応しています。但し現在JRのDMSSにも対応させるべく作業中でまもなくのリリース予定とのことです。ジャイロ設定は画面を見ながら付属のセンサースイッチのボタン操作で行います。またミニUSB端子があり、ファームウエアのアップデート及び設定データをPCにアップロードしたり、逆にジャイロ側にダウンロードすることができるようになっています。セバちゃんの最新ジェットAvanti Sにも搭載されており、驚くくらい滑らかな飛行を実現させています。飛行速度に対応したゲイン設定ができるので、セバちゃんは非常に使い勝手がいいといっていました。何かに搭載して早く使ってみたいものです。

こんなわけでワクワクするようなものを買ってきたのですが、帰国早々風邪をひいてしまい今週やっと触ることができました。ヨーロッパやアメリカでは高機能でデザイン的にも男心をくすぐるものがいろいろ出てきますね。趣味はこうでなくっちゃ楽しくないですよね。