ガングリオンなんてこれまでの長い人生でまったく聞いたことのない名前の病気?でもないようなふくらみが、ある朝突然左手首内側に飛び出してきました。顔を洗って腕時計をしようとしてびっくり!!写真のようなこぶのようなものが飛び出していました。

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これにはさすがにあせりました。そのままでは痛くありませんが押すと痛みがあり腕時計をつけられず右手にしました。細い骨が飛び出してきたようなイメージだったのでこれはなにか寝ているうちに折れたのか?と思いましたがそんな痛みがないので、もしかすると悪性の腫瘍!!??

ネットで調べるとどうもガングリオンというのに似ていることがわかりました。骨と骨の継ぎ目にある潤滑液が入った薄い関節包がある日関節から飛び出してくる・・・・。
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触るとき以外はあまり痛くなかったのでそのまま3日ほど放置しておいたところ少しづつ大きくなり触らなくても腕を動かしただけで神経に触れるような痛みになってきました。腕全体が痛くなり肩の動きまで影響を受けるようになってきました。

これはイカンということでガングリオンを含む手の外科専門に連絡すると2週間先しか予約が取れない!!これではまずいと思い近くの形成外科に行くと、あっさりガングリオンと診断されそのまま即注射器で中の液体を抜き取ることに・・・。針の太さに心臓が高鳴りましたが覚悟してベッドに寝ました。

看護婦さんが患部を消毒して待っていると先生がやってきました。位置を確認しながら注射針をブツリ差込み、痛いこぶを親指でぐいぐい押しながら注射器で吸い取っています。これが痛いのなんのって目から涙が出てきました。腕を動かそうにも看護婦さんと先生に押さえられて動かず我慢するしか・・・・、「よし、このくらいか」という先生の声でやっと針が抜かれ患部は丸い絆創膏のようなもので封印されました。

先生は注射器を僕に向けながら勝ち誇ったように「ずいぶん取れたな」といってシャーレの中に黄色いゼリー状の液体を出し「どうだ、これだよガングリオンは」などと自慢していました。

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その後腕や肩を動かしてみましたが、全く痛みがなく治った思いましたが先生は、「また出てくるからそのときは切るからね」といって再発を予言しました。

その予言どおり2週間後見事に再発し、今度はやっと予約の取れた手の外科専門病院へ。ここはガングリオンを含む手の病気専門医がおられてここなら何か再発しないかなり高度な処方がされるかも・・・それともやはり素人の予想通り切ることになるかもと覚悟して予約時間に行くと・・・・。

これまでの経緯を僕から聞きながら少し患部をさわり間違いなくガングリオンと診断。いよいよ切るかと覚悟していたら突然「つぶしましょう」の先生の声????

先生の両方の親指を僕の手首の患部に乗せて思いっきり押してくるではありま
せんか?こんな非科学的な処方が???

僕があまりに痛がるので最後まで出来なかったようで「まだ完全にはつぶれてないな」のちょっと落胆するような先生の声???

いやはやこんなことがあるのかと逆にショックを受けながらも患部を見てみるととりあえずこぶが小さくなっているじゃないですか?

あれから2週間ほどたちましたが、その小さいままで特に痛みもあまり感じない日が続いています。

わからん!!何もかも!!
急に飛び出してきたこともわからないし、つぶされるすばらしい処方があることもわかりませんでした。しかしそれで治ってしまったようなふりを見せるこぶの結果もわかりません。

今も何とか生きています。明日何が出てきてどんな処方をうけようがもう驚きません。むしろ朝を迎えるのが楽しみになってきています。