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Q80をコンポジットの胴体に取り付けるのは簡単だといっているが実際にどうやって取り付けているのか皆さんにもじっくりわかっていただこうと思い、成家さんの新しい事務所ナルテックサービス(Narutech Service)を訪れて成家さんの最新電動専用機アシュラEPへの搭載方法を教えていただきました。八田さんのペガサスやセバちゃんのウインドSプロも同じなので絶対に参考になると思います。実際に成家さんの作ったマウントなどを見ていると、わずか1時間でつけ終わったよといっていましたがその方法や取り付け精度に驚くしかないというかやはり違うといわざるを得ないと思いました。

そのアシュラEPを前にマウントを取り付けたQ80をもって満足の笑顔を見せる成家氏、氏の暖かい人柄がにじみ出る一枚の写真となった。
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アシュラから簡単に外してもらったマウントの加工状態。マウントはリトルベランカで販売しているQ80専用マウントだ。穴位置を変更すればC50用にも使える優れものです。まずモーターの取り付けはマウントを皿加工してM4の六角サラボルトを埋め込み機体搭載の際にノーズ裏側で干渉しないようにしている。

またマウントを固定する周囲の4箇所にはマウント付属の1.0mmスペーサーを瞬間接着剤で固定している。付属のスペーサーは1mmと3mmと5mmが各4個づつ付属しているのでノーズの厚さによって使い分けてください。このアルミスペーサーのセンター穴は4mmパイですが、成家さんはM3のボルトを使っていました。そのためこのままの状態でモーターをノーズ裏側に差し込んでおおよその穴位置に近づけるとこの4ミリ穴がガイドになって3mmボルトが簡単に差し込めるとのことでした。

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そしてその裏にはM3のナイロンロック入りフランジナットが圧着され、瞬間接着剤で固定されています。万力で締めていって圧着したそうです。このロック入りフランジナットは、フランジ側に滑り止めの加工がされていてヒロボー製と話されていました。

このロックナットがマウント裏側固定されているため機体表側からM3のボルトを脱着するだけで、モーターの取り付け及び取り外しが可能になっています。狭いノーズの中に手をいれてネジ止めなどをしなくてすむようになっています。またM3でも十分な強度があり、全く問題が無くまた重量も軽くなるのでなお良しとのことでした。またナイロンロック入りなので緩むことが無く万事具合がいいとのことでした。




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もちろん最初にマウントをノーズ表面に当てて穴位置を決め、ドリルで穴を開けています。4本のM3ボルトは6角キャップですが、キャップが沈むように穴加工をしています。ドライブワッシャーが完全に穴センターになっていて非常に正確に作業がなされています。なお中央の左右の穴2個はC50用マウントの穴です。このアシュラEPはついこないだまでC50を搭載していたのです。

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ペラはC50のときと同じくMejzlik 21X14Eを使用しています。スピンナーも76mmと最近のF3Aにしては小さめですが、大きなスピンナーの回転によるブレが飛行に与える影響を考え、できるだけ小さなサイズを使用しているとのことでした。F3Aの世界第一人者である成家さんは長い間の経験からこのようなことを一つ一つ確立していったのだと思いました。


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再度機体に取り付けた様子を胴体内部から見たところです。左右から飛び出しているカーボンのステーはC50の後部を固定するためのものです。それゆえこの機体は、いつでもC50とQ80とが交換して搭載することができるようになっています。

さあ、いかがでしたでしょうか?ご理解いただけたでしょうか?もし不明の点がありましたらご連絡いただければと思います。