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先日開催された国際ロボット展に行ってきました。会場の2/3くらいはいわゆる産業用ロボットで占められていて大小のアームを複雑かつ正確に動かして部品の組み付けや溶接を行う例のアレです。こういうのも僕は嫌いじゃなく結構それはそれでメカニカルな意味でも興味をそそられます。しかしもっとも興味深いのは会場の残り1/3に押し込まれた怪しげな小さなブース群です。大学や研究機関そしてベンチャー企業がロボットというものに対してユニークな取り組みをしていて非常に面白かったです。しっかり目に見るものからそれらフロントエンドで具現化されているものを制御あるいはそれらを裏で支えるバックアップ系のもの、それからまったくかけ離れた複合素材系のもの、何に応用されるのか一見理解できない基礎系のもの、駆動系、化学系、ソフト系、あらゆる無数の”点”としての研究の成果あるいは途中経過が見られるうえでこれらのブース群はとてつもない宝の山のような気がしました。これら無数の点がやがて線で結ばれ面となり、最終的に立体を成す、そしてそれら立体もやがて変化と進化を遂げ複雑な形状の成果物となって将来目の前に現れてくるのではと期待させられました。上の写真は医学系のシミュレート用ロボットです。人間同様の神経センサーを持ちあらゆる事象に対して完全に人間としての複雑な反応をするよう設計され、手術や治療のシミュレータとして使えるらしい・・・がそうなるまではもうすこし時間が必要らしい。ところで写真のピンが甘くてすみません。

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これは歯学用の治療シミュレータロボットです。まぶた、目、口、歯、あごなどが動き、歯の治療シミュレートを行うことができます。痛かったりすると「イタイ」と声も出るそうです。このデモを見られなかったのは残念です。またこのロボットは全身動作可能で、全身内部はメカで埋め尽くされ、それらを特殊シリコン系人造皮膚で覆われています。首筋の血管の浮き具合、手や手の指などをみてもにわかには信じられないくらいの精巧さです。腕一本で750万くらいからできるとのことなのでそれから想像するに全身一体分で5-6千万くらいなのでしょうか?いやもっとかかるかも・・。しかしこのスピードで行くともう10年もたつと不完全ながらもほぼ人間と同じレベルのサイボーグが出現するのではと思わされてしまいます。人間の再生はできないけれどこのような形で擬似再生ができる可能性もあるように感じます。作り手や利用する側の思い通りに動作するロボットは目の前です。あたらためて人間の尊厳と倫理が問われることになるのではと思います。ただ僕の場合はたとえこんなロボットができても、長生きできたら介護用美人ロボット作ってもらっていつまでもイチャイチャできたら老後は幸せかもな〜〜と思うレベルなので危ないことには決して使いません。キッパリ!!(それだけでもう十分にあぶねーよ!!って言われそうですが)

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少しからだの動きが遅くなってしまった人や重作業のサポートを行うウエアラブル・ロボットです。これを着用すると相当重いものでも持ち上げたり移動させたりできるようになります。ただ今のところこのウエアラブル・ロボット自体が重そうに見えましたが、これらも材料系の進化でかなり軽いものが出てきそうです。

 

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この機体はGH Craft社が製作したスパン2Mほどの実験用4発垂直離着陸飛行ロボットです。将来は狭い場所から垂直に離陸し移動は写真のように主翼およびプロペラを横にして普通の飛行機のように飛び、そしてまた目的地に着いたら主翼を垂直にしてヘリコプターのように4つのプロペラを上に向けて垂直に着陸します。ヘリと違うところは大量輸送が可能なところです。大きな飛行場を必要としないので空港インフラ設備が小さくてすみます。このことは地方におけるあるいは大都会における航空輸送のインフラコストを大幅に下げることができます。実機で実現するまでにはかなりの時間がかかると思いますが、夢ではなくなってきています。ちなみにこの機体はすべてカーボン製で4基のHacker C50-14XL Acro 6.7:1が装着されています。もちろんアンプはHacker Master 90 Optoです。実際にこの機体は飛行実験に成功しており、飛行時のビデオも見ることができます。

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この中にハッカーのモーターとアンプが装着されています。クーリングのためMaster 90 Acroのヒートシンクがナセル下からむき出しになっているのがわかります。

 

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このマインドストームを見るとなぜかほっとしますね。でも結構複雑な動きをさせることも可能でレゴ社の開発が進んでいるのがわかります。こういった教育というか基礎系のものはきわめて重要です。子供たちが自然にこういった楽しみを通じて理科系になじんでいってくれればいいなと思います。ゲームのようなバーチャルだけではなく実際に物理的に動くメカニカルなものを作ったり触れたりすることは痛みや壊れるといったことの認知をうながし長い目で見ると今日起こっているような理解不能な殺人事件を防ぐことへもつながるかもしれません。

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このロボットは左右の二つの車輪でバランスをとりながら立っています。ちょっと触って揺らしてやると倒れないようにバランスを保つよう何回かのカウンター動作のあと止まります。現代の起き上がりこぼしです。今はなんに使えるのかわかりませんが将来何かに化けるかもしれません。