どこか懐かしいウッドデッキのモーターボート、別にあの時代にいたわけではないのに心をほっとさせてくれるやさしさがあります。ピカピカに磨き上げられたチークの甲板、ストリップ材を一枚一枚丁寧に張り合わて、ニスを塗り重ねて磨いて磨いて・・・。すごい時間と手間がかかるだろうなと思ってなかなか手を出せませんでした。

モナコ1小
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しかし今回手にした電動ボート・モナコ100はすでにその作業が終了した完成ボートです。全長100cm、重量4kg強の船体はさすがに重量感があります。甲板張りの木目がさらに上品さをかもし出しています。飾っておいても迫力あるインテリアになることは間違いないと思います。またこのボートはもちろんスピードボートではありませんし、それなりのスケールスピードで航行してくれたらそれこそ求めている心の安らぎが得られると思うのです。そうはいってもオトナなのでやはりここはブラシレスモーターとリポバッテリーを搭載することにしました。モーターはJETI Phasor 45-3、アンプは同じJETIのNAVY50そしてバッテリーはフライトパワーの14.8V3700を使用しました。安藤さんに製作をお願いしてパワーユニットの組み込みと冷却用のパイプを組み込んでもらいました。やっと完成して冬晴れの続く東京湾の片隅でテストすることになりました。各部を点検していよいよ進水、スロットルトリガーを握るとモーターが回りだし、すべるように水面を走り出しました。ちょっと最初はなにがおこるか怖いのでスロットルは控えめのまま走らせて見ました。1mという大きさと重量があるので波もそれこそホンモノっぽい大きなうねりになっています。なかなかいい感じです。ただよく見ると冷却排水口から水が出ていないのでどうも冷却水がうまく回っていないようです。余り負荷をかけないようにしてボートを回収して、各パーツの温度を見てみることにしました。アンプとバッテリーはほんのりあったかい程度でした。モーターもすこし熱い程度で特に過熱しているようではありませんでした。再度水に戻して今度はフルハイを何度か繰り返してみました。このボートにしてはかなりのスピードがでて、波の上をたたくように進んでいきます。スピードはともかく冷却がなされていないのが気になり、しばらくゆっくり走らせた後回収しました。モーターはさすがに熱くなっていました。アンプやバッテリーはやはり生暖かい程度なので余裕があるようです。ただ夏などの熱い日には冷やさないと無理だとおもいます。冷却の問題は次回に持ち越しですが、とにかく雰囲気いっぱいのボートに満足しました。

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モナコ2

モナコ3

モナコ4

モナコ5

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