バランス充電とかバランサーとかいろいろな言葉が雑誌やネットに飛び交い、最初にリポバッテリーを購入しようとする人はバランサー無しではとんでもないことがことが起こるのではないかという恐怖感におののいています。でも現在の状況はもうすこし楽に考えてもいいんじゃないかと思っています。
少なくとも常に連続何Cといわれる値レベル以下で使用する限り、おそらく20−30回の使用ではセル間の電圧の崩れは軽微だと思います。事実私も余りバランサーを使っていません。というより自分のためと確保しておいたバランサーもお客様へ売らねばならないこともたびたびで、なかなかバランサーを使う機会に恵まれていません。それでも連続何Cという放電レートを下回って使用するようにしてきたせいかいまだにひとつとしてはらませたことがありません。余り神経質にならず、そうかといって油断せず使用前には必ず電圧をチェックし、充電のレートを間違えずまた連続何Cという放電レート以下で使うよう心がければ長期間安全に使用できるものです。バッテリの電圧も流れている電流値も計測せずに単にバランサーだけつければ事故が防げると思わせるようなうわさは信じることなく、自分で実際に計測して一体どのようなことが起こっているのかまず事実を知ることが重要だと思います。たとえばバッテリーが3セル2000ミリで連続20Cというスペックなら満充電したときの電圧は12.6Vを若干超えるはずです。これが満充電しても12.1Vとが11.8Vなどとなっていればもしかするとセル間の電圧にバラツキがあるか全体にバッテリーが弱っているのではないかと想像させられます。こうなったらバランサーを手を借りましょう。あるいは安全のため使用することを控えましょう。またモーターを接続してフル回転させたら32A流れたとします。2000ミリのバッテリーで連続20Cということなので40Aまでは連続で流せるわけですが今は32Aなので十分に余裕があります。しかしこれが48A流れていたとするとかなりバッテリーに無理を強いてるわけで、ペラのサイズを下げたりしてなるべく40A以下で使用するようにしたりするわけです。無理な使い方をしなければリポバッテリーは長持ちします。事実を確認すればモノを長く使うことが出来ます。ですから単にバランサー、バランサーと騒ぐのではなくまず事実を知ってスペックの範囲内で使用するよう心がけて欲しいものです。