四谷見附交差点から新宿通りを新宿方面へ。一つ目の路地を左に曲がり50mほど入った右手に「すし匠」というおすし屋さんがあります。「すし匠」の夜は「おまかせ」が中心なので、価格的にもなかなか敷居が高いお店です。しかしランチもやっているのです。そのなかでも「ばらちらし」は正直いって誰もがだまってしまううまさです。
ばらちらしと聞いて一般のちらし寿司や生ちらしを思い浮かべてはいけません。おすし屋さんによくある「生ちらし」は鮨メシの上に鮨ネタの大きさのお刺身、たとえばマグロ、イカ、タマゴ、えびなどがのっかっていて、わさびとおしょうゆで食べるものです。しかし「ばらちらし」は根本から違います。まず高級生鮨ネタをおもいっきりふんだんに使っています。白身づけ、イカ、タマゴは当たり前ですが、あわび、えび、トロ、子持昆布、コハダなどなど書ききれないくらいのネタが使われています。もちろんネタはその日の都合によって多少変更があるのかもしれませんが・・ただの生ちらしと違うのはさらにそれらの素材をすべてサイコロより一回り小さく刻んで、さらにイクラとまぜてあるのです。それらの高級素材がふんわりと上品に盛られたご飯の上にそれはそれは豪華に乗せられているのです。もうこれだけでも満足なのですが、さらに糸海苔がちりばめられた中心になんと生うにがふんだんにもられているのです。これらはすべて煮切りなどであらかじめ和えてありますので、そのままいただくことができます。いろいろな高級素材の味が入り混じってこれはほんとにうまいです。お休みの日のお昼時、ビールを飲みながらいただく「生ばらちらし」、まさに絶品です。一説によるとこの生ばらちらしは昔は鮨ネタの切れ端を使ったお店の「まかない料理」だったそうです。昔は鮨職人さんたちだけがひそかに楽しめた高級「まかない」料理だったのだとおもいます。もしかするとそれをオーナーが発見し、いつの頃から高級な一品として正式メニューに変貌させられてしまったのかもしれません。もし四谷にこられてちょっとおいしいお昼をと考えられるのなら味とコストパフォーマンスで絶対おすすめの一品です。「すし匠」新宿区四谷1丁目11陽臨堂ビル 03-3351-6387
ある女性のコメントも参考にしてください。










すし匠
 [すし] - Yahoo!グルメ